音響メディア1 class 8
(Doravideo)
ドラびでお (一楽儀光)
ドラムによるコンピューターコントロールシステム「ドラびでお」はプログラマー伊藤隆之とドラマー一楽儀光によるユニットでドラムセットを巨大なビデオデッキとして使用し映像をコントロールしている。このユニットはフランス、韓国でも好評をはくし2005年末にはヨーロッパ、イギリス、アメリカでのツアーを行った。
知的でストイックな作品が主流のメディアアートシーンの中、彼らの作品は粗野で下品そしてくどいぐらいのエンターテイメントでる。
今年7月発売予定であった1st DVD「ドラびでお第一集」は著作権侵害、名誉毀損、猥褻物陳列罪、図画法違反等のDVDで考えられる法律すべてパーフェクトに触れギネス級の違反物と賞され発売直前に絶版される。
この作品のポイントはドラムセットをビデオの再生コントローラーとして利用するところで、バスドラムをたたくと〝再生〟、スネアは〝逆再生〟、スモールタムだと〝2倍速再生〟といった感じになる。自作の映像をプロジェクターで映写しながら、ドラムのパフォーマンスを行うという演奏家は既に海外にいるのだが、ドラムで再生コントロールもしながらプレイするというのはまた斬新である。
一楽さんが長年プロ活動をされている方が、2012年は健康上の理由でドラムを引退。その後tkrworks社と長年開発を進めて来た映像と音楽をリアルタイムにリミックス出来る自作楽器「DORAnome」により活動を再開。既製の楽器ありきの音楽では無く楽器自体から自分自身の音楽専用に一から作り上げるというコンセプトにより圧倒的な個性と唯一無似な世界観を出している。この「ドラびでお」は世界中のロックフェス、ジャズフェス、メディアアートフェス、映画祭、芸術祭でも好評をはくし2013年にも大規模なワールドツアーが企画されている。現在はVestaxs社より技術提供CACIO社より機材提供を受けより完成度の高い「DORAnome3」が制作されている。
2005年にはARS Electronica(オーストリア)にてその年最も優れたDigital Musicsに贈られるHonorary Mention賞を受賞。2007年6月世界芸術界の最高峰ベネチアビエンナーレに招待され2008年8月にはスペイン「サラゴサ万国博覧会」に日本代表として招待され2009年には人気テレビ番組「SMAP×SMAP」にも出演している。
class 8 レポート
ドラびでおは、ドラムでビデオの再生スピードを調整して作られている作品です。作品で印象に残る 3 シーンを選び、手法を基にその面白さを 400 字程度で述べて下さい。
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