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The Experimental Voice
声は楽器の原型と言える。原始の時代から現在に至るまで、音楽表現の最も重要な要素の一つである。20世紀半ばにジョン・ケージが音楽を既存の概念から解放して以来、声楽家の中には、発展的ボーカルテクニックを新しいサウンドのアーカイブに利用する専門家も出てきた。これらのテクニックの幾つかは全くのオリジナルであるが、その多くは古代のアフリカ、アジア、バルカンや他の地方からの影響を受けている。
Meredith Monk (メレディス・モンク)
メレディス・モンクは歌手、作曲家、映画監督、舞踊家、指揮者/振付師など多彩な顔を持つマルチ・アーティストであり、ロバート・ウィルソン、ウィリアム・フォーサイス、ピナ・バウシュ等とならび現代芸術、現代音楽を担う最も重要なアーティストの一人、 また、音楽、演劇、文学、視覚芸術などを融合した「インター・メディア」の第1人者ともいわれ、なかでも、その音楽表現に、
“声”という可能性を追求した”「拡張された声楽技術」と呼ばれる”独自の作品達は、世界的に高い評価を受けている。
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Joan La Barbara (ジョアン・ラバーバラ)
ジョアン・ラバーバラの初期の作品(1970年代初頭から半ば)は、一つの高さの音から多彩な音色を探る、ホルン奏者 からインスピレーションを受けた循環呼吸法、同時に複数の音を出したり和音を奏でる発声法など、声を加工されていない音の素材とする実験的/研究的作品が中心であった。1970年代半ば以降は、電子音と声を重ねるなどより構造的作品制作を始めた。
(Note) YouTubeを見る時は、右下の設定から日本語の字幕を見る事ができます。
Setting⇨subtitle⇨auto-translate⇨Japanese
ジョアン・ラバーバラのwebこちら
ケチャ(Kecak)
ケチャ(Kecak)とは、インドネシアのバリ島で行われ集団で座り手をひらひらさせてケチャケチャ発声する伝統的な儀式・音楽・舞踊である。
集団で行い、幾つものパートに分かれ「スィリリリポンポンポン」「チャチャチャチャチャチャチャ」「スィリリリヨ~ スィリリリヨ~」などのパルスを発し、全体として16ビートのリズムを刻む。
You can watch the complete Kecak ritual (1 hour) here.
class 3 レポート
・メレディス・モンクやケチャの様に、『声』をメヂアとして使うアートの面白さについて、他の声をメディアとして使うアートの例(例えば Beat Boxなど)と比較しつつ400字程度で述べて下さい。
(注意事項)
この授業はオンデマンド形式で、全授業でレポート課題が出ます。レポートは評価の重要な要素ですので必ずMaNaBo で締め切りを確認しそれまでに提出して下さい。締め切り以降は提出されても未提出扱いになります。また単にコピーペーストのレポートは減点の対象になりますので呉々も気をつけて下さい。
提出は、word file で、タイトルは『class ○ 学籍番号 名前』とし、MaNaBo のレポートに提出して下さい。
本文にも、『class ○ 学籍番号 名前』を入れて下さい。