音響メディア 1

Class 12 (Phillip Glass/ Einstein on the Beach)

Philip Glass(フィリップ・グラス 1937~)

グラスはメリーランド州ボルチモア市のユダヤ系に生まれ、子どものときからピーボディ音楽院でフルートを習った。ジュリアード音楽院に進み、そこで鍵盤楽器を主に弾くようになった。卒業後、フランスでナディア・ブーランジェに師事し、ラヴィ・シャンカールとともに働いた後、グラスは主に宗教的な動機から北インドへ旅行し、そこでチベット難民と出会った。1972年、グラスは仏教徒となり、ダライ・ラマ14世に面会した。グラスはチベット問題を強力に支援している。

ニューヨークのタクシーの運転手をしながらラヴィ・シャンカールとともに仕事をし、かつ徹底して加算的なインド音楽のリズムを知ったことが、グラスに特徴的な様式を発展させた。アメリカに帰国したグラスは、以前のミローやコープランド風の構成を離れ、附加的なリズムとサミュエル・ベケットの影響を受けた時間構成に基づく簡素で禁欲的な作品を書きはじめた。ベケットの作品に対してグラスは実験的演劇のための作品を書いている。伝統的な演奏家と演奏会場に共感を見いださなくなったグラスは、フィリップ・グラス・アンサンブルを結成し、主に画廊で演奏活動を行うようになった。こうした画廊はミニマル・ミュージックと美術運動であるミニマル・アートが実際に出会う唯一の場所であった。

グラスの作品は禁欲性を離れ、だんだんに複雑さを帯びるようになっていった。そしてグラス自身の見解ではまったくミニマル・ミュージックとはいえないものになっていった。こうした傾向は「12部からなる音楽」Music in Twelve Partsで頂点に達した。グラスは、三部作のオペラの第1作である「浜辺のアインシュタイン」 Einstein on the Beachをロバート・ウィルソンとともに制作した。三部作はマハトマ・ガンジーの前半生とその南アフリカでの経験を描く「サンタヤーナ」 (Satyagraha)、 アッカド語、旧約聖書のヘブライ語、古代エジプト語および聴衆の言語による力強い歌唱とオーケストラが競演する「アクナートン」(Akhnaten)へと続いていく。

http://www.philipglass.com/

Einstein on the Beach

『浜辺のアインシュタイン 』は、フィリップ・グラス作曲、ロバート・ウィルソン監督の4幕からなるオペラである。ウィルソンのストーリーボード構成に基づく形式主義的アプローチで伝統的なナレーションを避けている。

グラスは制作過程を、『ウィルソンのスケッチをピアノの上に置いて、下k樹セクションがまるで私の前に描写されるが如く作曲を続け、1975年春から1976年秋の果敢政治までずっとこの描写は私の前に存在していた。』と述べている。

これはグラスの最初にして最長のオペラで、上映時間は幕間なしの約5時間で、観客はその間自由に出入りを許された。

Class 12       レポート

・今まで、劇場やテレビ、学校の音楽の授業などで、オペラを見たことはありますか。それらの古典的なオペラと、グラスのオペラとの違いについて400字程度で述べて下さい。

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