音響メディア 1 class 7 2024 (8-bit Sound)
今やコンピューターのメモリーやストレッジを際限なく使える時代を我々は生きているが、以前はコンピューターや他のデバイスのメモリーは限られていた。音や映像を、例えばゲームボーイなどのデバイスに遜色無く保存する為に、データ圧縮技術が用いられた。加えて音や映像の保存に変換技術が用いられたが、これにより保存された情報の質が変わった。CD は相当量の記憶容量があり、
標準の音声CDであるCD-DAは、44.1 kHz/16のデータ速度を有すると言われている。これは、音声データが1秒間に44,100回標本化[28]され、ビット深度が16であることを意味する。ステレオの場合、左右の通信路を使用するので、1秒あたりの音声データ量が、1通信路のみを使用するモノラルの2倍になる。
PCM音声データのビット速度は、次の式で計算できる。
- ビット速度 = 標本速度 × ビット深度 × 通信路
例えば、CD-DA記録のビット速度(標本化速度が44.1 kHz、1標本あたり16ビット、2通信路)は、以下のように計算することができる。
- 44,100 × 16 × 2 = 1411200 bit/s = 1411.2 kbit/s
しかし当時は、携帯電話や小型ゲーム機の記憶容量は限られており、最適な圧縮技術は開発されていなかったので、ビットレートやサンプルレートを減少させるトリックが用いられた。
ここに二つの例を挙げる。最初はビットレート/16ビット、サンプルレート/44.1KHzの圧縮していないループ録音である。
二つ目は、同じループ録音であるが、ビットレート、サンプルレートとも減少させてある。
違いが聞き取れたであろうか。
当時、技術者たちはオーディオレートの減少は『質の低下』とみなしていたが、ある意味これらは美しい音であった。今ではメモリースペースを節約する必要がないにも拘らず、わざとこんな音を制作するミュージシャンもいる。彼らは新しいサウンドクオリティーが好きなのか、またノスタルジックな気持ちかも知れない。8ビットでシンプルなサウンドを制作するスタイルは『チップテューン』と言われる。
virt
現在ゲーム音楽制作で活躍する、最も知られるチップチューン・アーティストはジェイク・カウフマン(virtとしても知られる)で、多くのゲーム・サウウドトラックを作曲した。
Nullsleep
ジェレマイア・ジョンソン(Nullsleep)は、アメリカ在住で初めてワールドツアーを行ったチップアーティストである。チップチューン・ネットレーベル ‘8bitpeoples’ の共同設立者で、2006年に始まった、国際チップチューン展示会 ‘Blip Festival’ のプロデュースを行った。
Utabi
Utabi は、古いSHARP X68000 のコンピューターで、ビデオゲームにインスパイアされた音楽制作を行なった。
楽器を演奏する事なくコンピューター・プログラミングのみで演奏する。美しいノイズやサイレンスのループを使っての作品作りに取り組んでいる。時にはダンスしたり、また落ち着いた気分にもなる様な音楽作りを目指す。
Dustin Wong 
ダスティン・ウォングはハワイで生を受け、2歳の時に日本へと移住。携帯電話の着信音をオケに使用し歌うというユニークなバンド、The Japaneseを結成し活動、また、ユタカとはOnsenというギター・デュオも組んでいた。
そして大学進学のため渡米、ボルティモアに渡った後、マット・パピッチ(現在はCo Laとして活動)とエクスタティック・サンシャインの活動を始める。同時に彼は通っていた美術大学のクラスメート達と共にポニーテイルを結成。ボアダムスやアニマル・コレクティヴとも比較されたカオティックなサウンドと怒濤のライヴ・パフォーマンスは瞬く間に話題となる。また、エクスタティック・サンシャインとしてもカーパークからアルバムをリリース。ミニマルで実験的なサウンドは多方面から高評価を得るもののダスティンは脱退する。ポニーテイルもさらなるブレイクを期待されていたが突然活動休止を発表 (2011/9/22に正式に解散を発表)。そして2010年、スリル・ジョッキーと契約し、3rd・ソロ・アルバム『Infinite Love』をリリースし、多数のエフェクター足元にならべ、ディレイ、ループ等様々なエフェクトを駆使し、ミニマルでカラフルなレイヤーを描き出していく万華鏡のごときギター・パフォーマンスは各所で話題となる。
TAKAKO MINEKAWA & DUSTIN WONG 
2011年の夏、ダスティンのライヴを観に行った嶺川と、元々彼女のファンであったダスティンが知り合う。この出会いをきっかけに交流が始まった両者は、音楽や宇宙、神話談義で盛りあがり、セッションを重ねていき、コラボレーションへと派生していった。2013年にファースト・アルバム『TOROPICAL CIRCLE』をリリースし、レコ発を含む都内でのライヴを経て、FUJI ROCK FESTIVALに出演。2014年にはセカンド・アルバム『SAVAGE IMAGINATION』をリリースし、1ヶ月に及ぶ北米ツアーを成功させ、昨年は初の中国で12都市をまわるツアーを果たすなど、お互いのソロと平行しつつ、精力的に活動している。ダスティンのギターと嶺川のサンプラーキーボードの間に1本のマイクをシェアし、それをまるごと構築していき、ひろがる二人の奇妙なサウンドは生まれたばかりのアメーバのように変化し続けている。また、音だけにとどまらず、絵や映像も二人で共作しており、作品のジャケットやMVも自らが手がけている。
Class 7 レポート
class 7 レポート
・プログラミングによって生み出される音楽について、鑑賞した楽曲の中から一番印象深い作品の特徴を考えて、400字程度で述べて下さい。
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